皆様、こんにちは。
本日はかなり寒く、
最高気温も10℃に満たない程、
「冬」
になって参りました。
さて、今日は私の好きな三国志から少しお話を。
この時代の有名な人物に、諸葛亮という人物がいます。
この諸葛亮が書いた、
「出師の表」
というお手紙があるのですが、
それはとてもとても、すばらしい文章なのです。
月に一回くらい読み直しては、うるっときて癒されている私です。
“臣亮もうす”から始まるこの文章は、
その諸葛亮が目標とした人物、「楽毅」が書いた手紙、
「報遺燕恵王書(燕の恵王に報ずるの書)」と並んで、
読んで泣かない者は忠臣にあらずと言われるほど、
古今の名文とされています。
“臣、恩を受けて感激にたえず。
今、遠く離るるに当り、表に臨んで涕おち、云う所を知らず”
で締めるのですが、
この時の状況を考えて、この一文を読むと
泣けます。
ではでは簡単に説明すると・・・
諸葛亮は劉備という偉大な王様に仕えていて、
劉備が亡くなり、その後を継いだ息子の劉禅は、ダメ王で、賄賂ばっかりの部下や
遊びばっかり教える部下を可愛がり、国の為を思う部下は嫌われて、
そんなこんなで国は傾いて、北から敵が攻めてきて、その敵に対抗できるのは
諸葛さんしかいなくて、でもこの王様は諸葛さんが近くにがいないと、
ダメ部下ともっとダメになるのが目に見えているので、
よし、ここは熱いお手紙を社長に送ろう!
ということで、
「臣下の諸葛亮です。
この国は大変あぶない時期になってきました。
私は遠くに戦いにいきますが、社長は先代の偉大な王様が遺された素晴らしい部下を大事にしてネ。
特に郭攸之くん(係長)や、費褘くん(次長)、董允くん(主任)なんかはとても誠実で、良い政治家です。
さらに向寵くん(防衛庁長官)は公平で優れた軍事家だから、困ったら彼らに相談してネ。
そして、皆の言う事をよく聞いて、民衆の為にすばらしい政治をしてくださいネ。
先代の劉備さまは身分の低いシャバ憎の私のもとへ、三回も訪れ(三顧の礼)
大変信頼し専務取締役にまで抜擢してくださいました。
そのご恩に報いるために、悪を一掃し、平和な国をつくらねばなりません。
そう、思い出せば先代は本当に懐深い、カリスマ的存在でした。
あのときも、そうそう、あれはすごい感激したなぁ・・・
あれあれ、この文章を書いていると、何が言いたいのか分からなくなってきました(涙)」
↑ ( 臣、恩を受けて感激にたえず。
今、遠く離るるに当り、表に臨んで涕おち、云う所を知らず )
という訳です。
(かなーり割愛してますが)
少し熱くなってしまいました。
是非、皆さんこの二つの文章は読んでみて下さい。
時代背景を知らなくても、いい文章だと感じると思います。
PS 今度はもう一文を熱く紹介したいと思います!
小野